店主の小野です。
ちょっとピンぼけですが、炭火に藁をくばり、1000度前後の真っ赤な炎が立ち上った中で「カツオ」の柵を炙り始めた瞬間です。
カツオたたきの本場である高知県で伝承されてきたという「藁焼」という料理を、先日仙台で初めて体験してきました。
6kg以上はありそうな大サイズのカツオを柵取りし、お腹の部分を皮付きのままぶつ切りにして何本かの金串で魚を固定し、この瞬間に備えていました。
炙っていた時間は10〜15秒程度だったでしょうか。その後は、氷水などで冷やすことなく、大ぶりに刺身用に切りつけ、旨みたっぷりの塩を指先でまぶし、「大盛りのミョウガとニンニクの薄切り」を盛り付けたら出来上がりでした。
「塩味がついているから、そのまま召し上がって下さい!」との声に、まずは一切れ、藁の風味が香ばしくカツオの旨みが濃厚です。まさに「カツオ」のレアステーキといった感じで、普段食べている「カツオたたき」とは異なる料理という印象でした。
もちろん、いつも頂いている冷やした「カツオたたき」が劣っているということではありません。「カツオたたき」という「お刺身料理」の世界で、表面だけを香ばしい藁の高温で焼き上げ、ほんのり温かいステーキ感覚で食べるという新たな料理に出会えたことに感激したという訳です。
それにしても、魚の美味しい食べ方に出会うとお酒が進みます。個人的に、この料理に合わせたベストなお酒は、芋焼酎 佐藤の「ロック」でした(^-^;