三陸おのやブログ

     三陸釜石から、「美味しいお魚料理」に
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巨星 落つ

 

 

 

 

店主の小野です。「魅惑の南仏料理」春田光治氏著。 この本は、今から39年前の7月に出版されたものです。

 

彼は、大学卒業後に、単身ボルドーで料理修業後 ジュネーブ、ベトナム戦争下の日本大使館での料理人経験を経て、東京渋谷で フレンチレストラン・シェ・ジャニーを開店。この本はその頃に書かれたものだそうです。

 

春田さんは、自分の経験を生かして多くの一般の方々にフランス料理を紹介したいと書かれたそうですが、各種ハーブ類の使い方などを丁寧に書かれたこの本は、当時、多くの料理人の方々にとってバイブルとなったとお聞きしました(数名の他のフレンチのシェフの方々から)。

 この本は、私が10年ほど前、たまたまヤフーで見つけて競り落としたものですが、1万円ほどだったように記憶しています(^-^;

 

その後、春田さんは、純粋に料理を味わうのではない「バブリーなお客」が増えることに我慢できなくなり、絶頂期にもかかわらず、この店をクローズし、スキーを楽しむ生活を送るため、家族と共に岩手に移住しました。

 

 

 私が、初めて春田さんにお会いしたのは15年ほど前になるでしょうか? 安比のホテルの方に、「この地区に、美味しいビストロがあります」とお聞きし、ランチに出かけたのがきっかけでした。そこで頂いたのは、本の表紙にもなっている「ブイヤベース」という魚のスープ料理。 そのあまりの美味しさに絶句し、何でこんな山奥にこんな料理を作る人がいるのだ・・・・と衝撃を受けました。ホテルの部屋に戻ってから、すぐネットで春田さんの事を知って合点がいき、それからのお付き合いでした。

 

 同じ岩手でも少々離れた所にあるお店なので、最初の頃は、お正月のスキーシーズンや、夏休みなど限られた訪問でしたが、各種料理の素晴らしい美味しさと同時に、春田さんの探究心、チャレンジ精神に魅了され、おつきあいを頂きました。

 いつからか料理を教わるようになり、現在当社の人気メニューとなっているいくつかのメニューもそのような中で生まれてものです。

 

 その春田さんが、残念なことに、先月20日にお亡くなりになりました。わずか2週間前まで、とてもお元気に料理の腕をふるい、多くのレストランがコロナ禍で苦戦をしている中、長年続けてこられた「料理のブログ紹介」を活用して通信販売に活路を見いだされ、てんてこ舞いのご様子でした。

 ただ、長年のハードワークのため心臓疾患の持病があり、今回その手術を受けられたのですが、残念ながら帰らぬ人となりました・・・・・。

 

 80才近くになっていましたが、15年前にお会いした頃の「料理の探究心」は決して衰えることがなく、私にとっても人生のお手本でした・・・。

 

 

 

 春田さんとの思い出は沢山ありますが、何と言っても一番は、彼のスペシャルメニューを当社で商品化させて頂いた事でしょうか。

 

 

 

 これは「通販○○」という雑誌からの提案での限定販売でしたが、春田さんの名前を汚してはいけないとスープの出来上がりに神経をつかい、一度、原料に使っていたカニを絞り過ぎたため少々「えぐみ」を感じ、完成した約200kgのスープを、泣く泣く廃棄したのも懐かしい思い出です・・・・・。

 

これからも春田さんから教わった料理への探究心を忘れず、美味しいお魚料理の開発に取り組んでいこうと思います。

 

                                                     合掌

 

 

|-|-|by onosyokuhin


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